2019年3月に観たいと思った映画 その2

今週も、忙しくて映画が観られない恨みをこめて書き飛ばしていきたいと思います。

 3月22日(金)公開

ブラック・クランズマン
監督・脚本:スパイク・リー


映画『ブラック・クランズマン』本予告編

スター・ウォーズ』のカイロ・レンくんことアダム・ドライバーですが、スター・ウォーズ三部作の継続中はどうしてもその他の出演作が課外活動っぽくなってしまう俳優さんも多い中で、けっこう規模の大きな、大きくなくても観たい心をくすぐらせる作品に出ているような気がします。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』も面白かったですし(日本公開が遅れただけで、ホントは『SW』より前の作品)。そんなわけでスパイク・リー監督の最新作です。「KKKに潜入する黒人刑事の話」っていうだけですごく緊張しますね。そもそもKKKって白人至上主義者が集まった秘密結社ですよ。どうやって黒人が潜入するんですか。韓国の人が日本会議に入れるんですか。そういうことですよね。

 

ビリーブ 未来への大逆転
監督:ミミ・レダ


【公式】『ビリーブ 未来への大逆転』3.22(金)公開/予告

なんだか若干『僕らのミライへ逆回転』みたいなおバカっぽい雰囲気も感じる邦題ではあるんですが、これは1970年代、男女平等裁判に挑んだ女性弁護士を描いた伝記映画です。主演はこれまた『スター・ウォーズ』組のフェリシティ・ジョーンズですが、それよりも監督のミミ・レダーですね。超久しぶり。90年代後半の超大作『ピースメーカー』と『ディープ・インパクト』だけですぐ消えた監督みたいに思ってる人も多そうですが、NHKで放送していたドラマ『ER 緊急救命室』でもお世話になっているし、あのころからの映画好きにとっては割と思い入れのある監督です。劇場作品は実に9年ぶりだそう。それにしてもキャシー・ベイツ、この人はこの人で20年ぐらい役の立ち位置が全然変わってないような気がするんですが、どうなんでしょうか。

 

新宿タイガー
監督・撮影・編集:佐藤慶


OAFF2019『新宿タイガー / Shinjuku Tiger』予告編 Trailer

夜の歌舞伎町を練り歩いて40年。新宿のマスコット、あるいは生きる都市伝説とも言われる謎の人物を追ったドキュメンタリー映画。そういえば今は亡き新宿コマ劇場新宿ミラノの周辺で清掃活動をしているところを何度か見たことがあります。ヤバい人なんだろうと思って顔はまともに見られなかったので、トラのお面をしていることさえ知りませんでした。本業は新聞配達だったんですね。
歌舞伎町といえば、コマとミラノがなくなったあたりで街がだいぶきれいになりまして、たしかに昔より治安は良くなったかもしれませんが、人の賑わいがだいぶ落ち着いてしまったような気がしています。そういう現状についてのご感想が映画の中で聞けたらいいなと個人的には思ってますが、いかがでしょうか。

 

ギャング・イン・ニューヨーク
監督:ケヴィン・コナリー


ギャング・イン・ニューヨーク

これも先日ご説明した「未体験ゾーンの映画たち2019」での上映作品。前にレオナルド・ディカプリオの映画で『ギャング・オブ・ニューヨーク』っていうのがありましたけどね。なんとなくパチモンくさい雰囲気のする邦題ですが、これがなんとジョン・トラボヴォルタ主演。彼が実在の大物マフィア、ジョン・ゴッティを演じる実録伝記映画なのでした。予告を見る限り、若かりし頃から晩年に至るまでを1人で演じ切っているようで、、たしかに60過ぎでこの若作りメイクは正直どうなんだ? って思いますけど、特殊メイクでお爺さんにもなっていますし、逆に大スターの意気込み、気概をガンガン感じます。原題は『ゴッティ』。それにしても邦題は、予告編のなかにあった煽り文句“最後のドンと呼ばれた男”じゃダメだったのかなぁ。監督のケヴィン・コナリーはもともと俳優で、これが監督デビュー。脇役ばかりだけど、けっこう有名な映画に出ている人みたいですね。

ちなみに最近トラヴォルタ氏はInstagramで笑顔の自撮り動画を投稿しまくってて超幸せそうです。

www.instagram.com

ちなみに主人公の妻の役は実際にトラヴォルタの奥さんであるケリー・プレストンが演じているとのこと。『バトルフィールド・アース』で2001年の「最低スクリーンカップル賞」を受賞してしまったこの夫婦、全然懲りてない感じで大変素晴らしい。これはかなりのオレ様映画が期待できますよ。Instagramでも、プロフ欄に奥さんのアカウントへのリンクがバッチリ。ラブラブかよ。

 

美人が婚活してみたら
監督:大九明子


映画『美人が婚活してみたら』予告編

美人が婚活したら、そりゃ最強じゃねーかって思うんですけど、主演の黒川芽以さんと歳が近いので、デビューしたころからずっと個人的に応援しています。それだけです。あと、田中圭の曲者ぶりと、レイザーラモンRGがなんだか普通の人っぽい役で出てるのが気になりますね。

 

こどもしょくどう
監督:日向寺太郎


映画「こどもしょくどう」3月23日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー

 最近話題の「子ども食堂」を吉岡秀隆常盤貴子の夫婦が営む映画。流石の岩波ホール上映作品という感じで、貧しい家庭の子どもたちが泣いている予告編からして、観ているだけで胸が痛い、でも目の前の問題から目を背けてはいけない、という気持ちに。
監督の日向寺太郎(ひゅうがじ・たろう)さん、引きのショットで子どもたちをドキュメンタリーっぽく撮る視点がすげぇ羽仁進監督っぽいなぁ、と思ったら、やっぱり羽仁監督の弟子でした。一瞬しか出てこなさそうな石田ひかりもいい感じ。予告編を見る限り、家がなく、娘と一緒に車で暮らすKJこと降谷建志の妻役なのでしょうか。アメリカの貧困層がトレーラーハウスに暮らしている、という話はよく映画にも描かれていて、ジョークのネタにさえされてもいますが、この狭い日本で車中生活をするにはかなり暮らしはシビアなんじゃないかと思います。最近東京近辺でもどうやらそれらしい、深夜から夜が明けるまでいつも同じ場所で止まっている車を見かけることがあり、実は深刻な社会問題なんじゃないかと気になっていました。この映画ではそれがどのように描かれるのか、ちょっと期待しています。この件に限らず、これまで表面化してこなかった社会問題を広く認知させるのは、映画の持っている大きな役割のひとつで、この映画はまさに、そういう役割を果たすべく産まれた作品なんじゃないかと思っています。

 

さらば大戦士トゥギャザーV
監督・脚本・編集:松本純


映画『さらば大戦士トゥギャザーV』 劇場予告編

池袋のシネマロサへだいぶ遅れて『カメラを止めるな!』を観に行ったとき、予告編を観ました。低予算の特撮作品は、ともすればチープなおかしさにあぐらをかいたような残念な作品もあって、下手をすると一般的には「特撮=陳腐な手作りのトリック撮影」と思われているフシさえある。しかしどうだろう。この作品はたしかに低予算ではあるけれども、全体に漂うガチな雰囲気を感じます。特撮ドラマでいちばん大事なことは、なんでもバカにしないで大真面目にやることだと思っていて、ふざけた特撮にも名作はあるけど、真面目な特撮に駄作はない(はず)。


夢の音
監督・脚本・編集:松浦健志


映画「夢の音」予告編

主演の方も含め、スタッフも誰ひとり存じ上げないのですが……本職のミュージシャンがたくさん出演している映画なので、それだけで音楽的な描写、演出はいい加減なものにはなっていないはず。気になったのでもう少し調べてみると、監督は『刀剣乱舞』のチーフ助監督を務めていた方らしく、ほぼ自主映画のような制作規模であっても、メジャー映画並みのサービス精神はきっと心得ているんじゃないかと。この映画自体、『覆面系ノイズ』の音楽パートの助監督を務めた際に知り合ったスタッフが再結集して作り上げた作品とのことで、音楽に命が宿るエモーショナルな瞬間が少しでも映画に記録されていれば、それだけで勝ちと言えるんじゃないでしょうか(ごめんなさい。2本とも観てませんのでかなり適当言ってます)。


というわけで、今週はこんな感じでした。
いい加減映画に飢えているのでそろそろまた観始めていきたいです。
(そして結局旧作だけで手一杯になってしまういつものパターンへ)