『タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑』

ユーロライブ、青春映画学園祭にて

タナーホール(原題)

原題:Tanner Hall/2009年/アメリ
Tax Credit Finance、Two Prong Lesson
監督・脚本:フランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・フォン・ファステンバーグ
出演:ルーニー・マーラジョージア・キング、ブリー・ラーソン、エイミー・ファーガソン

あらすじ:

 全寮制の女子高で暮らすルーニー・マーラのところに、幼馴染のビクトリアがアル中の母親に連れられてやってくる。親同士の付き合いもあるので相手をしてやるのだが、子供の頃からひねくれていたビクトリアは成長してさらにグレており、厳しい女子寮での人間関係を即座に把握した彼女は固く築かれていた周囲の絆をぶち壊すことばかり考えている。ある日、ビクトリアはどういうわけか寮のマスターキーを入手し、ルーニーの親友2人(絵を描くのが好きな文化系女子ルカスタ、男性教師を誘惑するのが趣味のブリー・ラーソン)を巻き込み、脱走を持ちかけてくる……。

 

 今日のイベント(青春映画学園祭)に至るまで日本未公開だった映画で、のちにブレイクしたルーニー・マーラブリー・ラーソン以外はスタッフキャストともにほぼ無名。imdbを見たところ、いくつかの映画祭で上映されただけで、買い手もあまりついていない様子。面白いのにもったいない。

 

 お色気担当、不良担当、文化系担当、凡人(でも美人)担当と、個性がクッキリ分かれた4人の女学生が青春を謳歌したりしなかったりする女子会映画。例え方が難しいが、女子寮が舞台ということもあって必要以上に野郎が出しゃばってこないおかげで女子純度が高く、日本の少女マンガのような独特の清潔感が画面を支配している。どのカットからも女の子のいい匂いがクサいの一歩手前までムンムンしてくるというか。百合シーンもあるし、適度な緊張感が気持ちよく、いつまでも見ていたくなる。

 

 一押しは文化系担当女子ルカスタを演じるエイミー・ファーガソン。どうも挿入歌の一部を作曲して歌っているらしい。そういうところもいかにも文化系で、顔は薄いがどうもこちらのタイプらしく、観賞中はルカスタ推しで楽しませてもらった。インヒアレント・ヴァイス』に脇役で出ているらしいミア・ワシコウスカみたいな同系統の強力な美女がたくさんいるので目立てないのかもしれないが、出演作を追いかけてみようと思う。

 

 最初にスタッフキャストはほぼ無名と書いたが、よく調べたらすごい人もいるのかも。音楽の録音にちゃんと金がかかっていて、サントラがほしくなるほどだった。挿入歌も最近の音楽に疎いので誰も知らなかったが、いい曲多いです。

 

 原題『タナーホール』ではなんのことだかさっぱりわからないので、『わたしたちの脱走計画』なんてのはいかがでしょうか? ダメ? 「わたしたちの~」ってのもありきたりだもんな~。

 

 

字幕なしでよかったら普通に輸入盤のDVDが出てます。

 

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追記:

 遅くなりましたが、ようやく日本でもDVDが出ました。吹替は制作されていないようなんですが、テレ東あたり吹替を作って、いきなり正月の深夜とかに放送されたりしてほしいです。ちなみに邦題は『タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑』あんまりこの映画のムードとは違うような気もするんですが……興味のある方はどうぞ。

 

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